*【説明文】一日一題 英文解釈の研究 改訂版 宮田明夫。三省堂から出ていた一日一題シリーズの英文解釈です。タイトル通り一日一題で120日で読み通す形になっています。このような作りなので読む計画が立てやすい作りになっています。見開きB5(B6) 300ページ程度のハードカバー。特長、特色は抜粋すると：

"「1日1題」の勧め 学習法には， 大きく分けると2種類ある。その一つは， 短い時間で， 一気に， 総力を傾けて学習する方法であり， もう一つは，長い時間をかけて， 毎日少しずつ， ゆっくり学習する方法である。(中略)本書はこの意味で編集されている。つまり「計画分量の持続的学習」が本書のねらいである。この方法が，一般に考えて， 最も合理的な英語学習法であることを確信する。" "考えること・知ること 日本文を読む場合には，かなり深い「読み」を用いる者でも， 英文を読む段になると，単語を連結した寄せ木細工のような読み方しかしない者がある。この事実が，英語の力をつける上に大きな妨げとなっている。英文学習に必要なことの一つは「考えながら読む」ことである。「知識」は確かに必要であるが，知識以外に， 文を「味わい考える」要素が必要である。本書では， 英語の知識のほかに，英文の考え方を向上させるような内容と説明を与えようと努めた。" "純度と能率 学習の能率化ということを考えてみよう。普通には，能率をあげるということは， 精力を多く一点に注ぎこんで，その速度を速めることを意味する。しかし，学習能率をあげるということは， はたしてそれだけであろうか。ただ与えられたものをそのまま消化するだけでなく， 不純なもの， 不要なものを捨てて， それによって能力の節約をはかることも，大きな 能率を生むのではなかろうか。この意味で各種の参考書をのぞくと，不純・不要なものがあまりにも多く盛られていることに気づく。(中略) この「不純さ」が能率を妨げているのである。本書はこの点を反省し， 英文を読む力にとって， 必要な内容だけを盛ることに努めた。" "勇気と自信のために 本書のねらいの中で筆者が最も強調したい点は，諸君のもつ英文に対する感覚をできるだけ引き上げたいということである。中学3年， 高校3年， 合わせて6年そこそこの学力で， 外国の成人が成人向きに書いた英文を完全に読むことは，はじめから難事にきまっている。しかし， 諸君の感覚が， そこの角をちょっと一曲がりすると，まるで霧がはれたように，英文がくみしやすくなるものだ。私は諸君にそれをやってもらいたいと思う。(以下略)" "例題は， 主として， 大学の入試問題の中から材料を採り， 場合によってはこれに修正。削除などをほどこした。問題文は比較的やさしい短文形式のものを選んだ。問題文の内容、種類がかたよらぬよう，その多様性を考慮した。" "EXERCISEは， 現代作品を含めた各種の作品，大学入試問題，および旧制高専の入試問題から精選した。問題文の終りに作者または出題校名を付記してないのはすべて旧制高専の問題である。ただし，旧制高専の問題の中には有名作者の作品がかなり多く含まれている。" 本書は2ページを一つのSection（項）にして全部で120のSectionから成っている。一つのSectionには， 例題．＜語句＞・訳例、研究およびEXERCISEを含んでいる。

難易度としては標準-やや難で、読み通せば力がしっかりつくように配慮されていると思います。例題は120個、演習問題は239個。演習問題の解答は巻末。

*【状態】カバーなしの裸本。裁断はしておりません。幾分シミヤケ汚れ等あり。真ん中から下にかけて水濡れ跡があります。少し書き込みあり(最初の7日あたりくらいまで。他は書き込みは無いと思いますが、若干の見落としはご容赦ください。)品であることをご理解ください。状態に過剰に神経質な方はご遠慮ください。